ブックタイトルASAP_201811
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ASAP_201811
改善活動関係者取材 昨年創業100周年を迎えたADVANTECグループの歩みは、日本の濾過技術進化の軌跡そのものであり、1世紀の間その先端的で豊かな技術力と時代の要請を先取する企業努力により、あらゆる濾過分野のニーズに応えながら、科学分野での基礎研究に貢献し、企業規模、業務内容を拡大してきた。そして現在ADVANTECグループは、東洋濾紙株式会社、アドバンテック東洋株式会社、株式会社東洋製作所、アドバンテック日成株式会社、株式会社関東高分子、ADVANTEC MFS,INC、の6社によって構成される濾紙と科学機器を2本柱とした「総合科学機器メーカー&ディーラー」として、グループ各社のシナジー創出により企業価値の最大化を図る経営を推進している。その中に株式会社 東洋製作所株式会社東洋製作所 本社・柏工場東洋濾紙株式会社 「濾過」は、人類が利用した最も古い技術の一つであり、紀元前6000年頃に古代メソポタミアのシュメール人がワインの濾過に用いたのが、その始まりといわれている。現在、濾過技術は、生産の現場から私たちの身近な日常生活に至るまで、さまざまな分野で利用されている分離技術であり、先端産業の発展を支える技術として、また、きれいな環境を保つために貢献する技術としても、今後ますますの活用が期待されている。そしてこの濾過技術に欠かすことが出来ないのが「濾紙」である。「ADVANTECグループ」は1917年日本初の化学分析用濾紙メーカーとして誕生した「東洋濾紙株式会社」を中核に、濾紙・科学機器に関する開発、製造、販売、設備工事およびサービスに亘る一貫体制を構築しており、そのグループ内において科学機器の開発・生産部門を担当するのが「株式会社東洋製作所」(以下東洋製作所)である。今回の企業レポートでは東洋製作所・柏工場における「品質強化、製造力強化」に向けた改善活動の取組みを関係者へのインタビューを基に紹介する。はじめに東洋製作所の事業概要“ INOVATION への挑戦”品質強化、製造力強化 抜本的ものづくり体制構築27 ASAP