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概要

ASAP2018vol_2

部門別予算運用・コストマネジメント:経理・総務(管理部)また、量産時には、受入検査、中間検査、出荷検査の実施を明確にする。これにより品質保証部が本来の出荷許可を行えるようにしていく。? 再発不良を防止する「顧客要求事項確認書」 の作成 再発不良を防ぐ手立てとして、顧客からの要求を明確にする「顧客要求事項確認書」を作成した。これは顧客の要求事項ならびに顧客から寄せられた過去の不具合をチェックするものである。量産前に上流でチェックすべき項目を部門間で情報共有し、確認漏れを無くすことで再発不良を未然に防いでいきたい。? フォローアップの仕組みづくり ルールを作っても社内に浸透しない、守られない、途中で消えてしまうといったことが過去の活動では多かった。そこで業務フローの遵守をフォローする仕組みとして、「金型関連定例会議」を2016年12月から約1年にわたり毎週実施してきた。 会議の中では、「金型進捗管理表」を使い新規金型受注に関する情報共有化と同時に、業務フローの問題点の抽出を行ってきた。今後は状況の連絡や進捗管理に留まらず、業務フローの見直しから問題点の解決などを検討できるようにしていく。 今回の活動では、あるべき業務プロセス、ルールや帳票類の作成を実施した。今後は事例を積み重ねながら問題や修正点を共有化し、都度改善を続けることで、チェック体制の精度を高めていく。 これを完成して確実に運用できるようになれば、最終検査が全責任を負うという問題が解決され、品質トラブルをゼロに近づけることで損失も減り、会社の信頼性も向上する。このようにすることで自ずと儲かる仕組みにしていきたい。ホールドポイント/責任の所在の明確化・開発時のホールドポイント(3つのイベント)MDR(Mizuta Design Review)⇒ 統括部長MMR(Mizuta Mold Review)⇒ 技術金型担当MMP(Mizuta Mass Production)⇒ 品質保証部長・量産時のホールドポイント(3つの検査)受入検査(水田に入る前に不良を止める)中間検査(組立/加工品はそれぞれの工程で確認)出荷検査(上記を踏まえて良品であることの確認)⇒本来の出荷検査(出荷許可を行う) 管理部では、各部門の予算運用を把握し、その損益構造を明らかにするコストマネジメントを進めている。その目的は、各部門に与えられた経費予算と実績を集計し、全体の経年比較で損益構造を検証、全社的な収益性の改善に繋げることである。各部門に付与された月別予算を可視化し、各経費の発生状況や部門間の偏り、使いすぎなどを改める狙いを持っている。 物品金額の予算については資材部で管理しているが、全体の経費を一覧化(月別)することで、経費の発生を可視化し、使いすぎの抑制を図った。また、前年比の分析も実施し、各部門に対するコストの監視~提言を、管理部から発信することにした。 予算が与えられるから使うのではなく、使うべきところに予算を投入する。そして、安くて良いものを最適な条件で購入し、業務改善に役立てる。予算活用の費用対効果を高めることが改善の到達点である。この取組みを通じ、各部門においてコスト意識が着実に高まってきたと感じている。予算・実績予算・実績予算・実績予算・実績部門から発信検証運送費外注費材料費設備費労務費A部門B部門C部門全体コストマネジメント全体像株式会社水田製作所9 ASAP