ブックタイトルASAP2018vol_2
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ASAP2018vol_2
企業レポートAIR便の削減、生産性向上:端子台グループ 端子台グループでは、AIR便の削減、生産性向上の2つを軸に活動を進めてきた。?AIR便の削減 海外のパートナーであるO社では、納期関係でAIR便を使用する場合がある。その費用は当社が負担してきており、今回はその削減に取り組んだ。まず、対策として、納期フォローの回数を1回から2回以上に増やした。次にO 社側に交渉して、リードタイム通りに発注したものについては、O社にAIR便の経費負担をしてもらえることになった(2017年4月後半より)。 また、顧客からの長期計画に過去6ヵ月の平均値を加味して、安全在庫の基準を変更し、それに基づいて納期設定の改善を行った結果、AIR便は8割近く削減した。?生産性向上 チャレンジ目標として、1時間あたりの生産性110%を掲げた。 改善として、新人とベテランの作業をビデオ撮影、両者を比較して作業のムダの洗い出しや効率の良い方法を検討、意見をまとめ、具体的な改善策に向けた試行錯誤を積み重ねた。 ?具体事例の紹介?端子圧入治具の見直し 改善前はバネで開閉する冶具に、製品を圧入して固定を行っていたが、治具に製品をセットするのに時間がかかり、バネが硬くて手が疲れるため、長時間作業できないという現場の声があった。そこで新たな治具の制作を考えたが、検討の中で、そもそも製品を固定する意味がないことがわかり、バネを省き置くだけの簡単な作業とした。これにより1個当たり10秒の時間が短縮され、作業者の負担が軽減した。?端子台の工程改善による原価低減 改善前はO社で組立・外観検査・梱包・出荷までを行っていた。当社では、受入後に外観検査・トレイに梱包して出荷となる。ここで疑問に思ったのが、同じ検査が2回も実施されていることである。そこで、O社に画像検査機導入による外観検査ミス防止を図らせるとともに、ピン検査の作業指導を行った。 これらを通じて当社での外観検査を抜き取り検査に、ピン検査を廃止した。梱包についてはO社がトレイで出荷しない理由について検討し、改善を要請し、トレイに入れて出荷してもらうようにした。たとえば、新たな物品を購入した場合の改善効果がしっかり評価されるようになった。今後は更に、各部門の予算策定を精度よくできるよう、管理部がリードしていきたい。ビデオ撮影ミーティング(月1回)・作業のムダ洗い出し・効率の良い作業方法 の模索・作業ビデオ内容の意見まとめ、解決方法の 模索・その他作業の意見出し(事前に気づきメモ に記入してもらう)・改善の日程決め ・改善の進捗報告端子台の工程改善による原価低減年間目標値2016年比 80%減2016年比 77%減金額ベースでは -108万年の成果活動成果AIR便の削減改善前改善後O社(海外) 組 立工 程外観検査画像検査機を追加して検査ミスを防止箱ごとの数量管理を重量で行う。秤の重量データをパソコンが自動判定して記録する抜き取り検査に変更作業指導を実施して 数量管理追加トレイで出荷ピン検査梱 包O 社外観検査 梱 包 出 荷水田製作所水田製作所外観・ピン検査トレイに梱包出 荷ASAP 10