ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

ASAP2018vol_2

 基板グループでは、社外パートナーからの納入品における不良率低減という難しいテーマにチャレンジし、不良率を着実に低下させる結果を出した。 社外パートナーに対する①品質改善パトロールの継続、②品質要望書の提示、③品質指導の継続などを通じ、社外パートナーに積極的に介入することで品質問題を解決していった。? 社外パートナーM社の事例 不具合検出率を上げるために、M社について検査エリアのレイアウト変更を指導した。以前は検査机が照明に対して交差するように配置されていたが、これでは照度不足による見落としの可能性がある。そこで、照明に対して平行になるように検査机を配置した。これにより、検出率をアップし精度向上につなげられるのではないかと期待している。 今までの指導では工程内の改善を進めてきたが、今後は検査工程での改善を継続していきたいと考えている。 ? 社外パートナーT社の事例 T社の改善では、異物不良の削減に取り組んだ。これまでも検査工程での検出率を上げるための削減活動を行ってきたが、それだけでは限界がある。異物の種類を特定する分析では、過去に中断した経緯もある中、今回再調査を依頼し、異物の特定と今後の対応策などを行う「異物付着改善提案書」を提示してもらった。その結果、T社からの不良品は確実に減少傾向にある。? 海外パートナーR社の事例 海外のパートナーであるR社では機種ごとの不良率に大きな差が見られる。その理由は、他の2社と異なり同機種をまとめて一度に検査するやり方にあると推測した。また、機種検査の順番で不良率が大きく変動する傾向があり、予測が立てにくい。そのためR社については、半年平均での削減を目標とし、改善では圧倒的に多い異物混入の対策に集中した。また、R社内の検査工程においても、AVI検査機の適応範囲を広げ、パラメータの変更を実施し、検出精度の向上を図った。これにより当社で重量を計ってトレイに入れ替える必要がなくなった。 また、数量管理については、箱単位の重量データをパソコンに送信して自動判定し、記録できるようにした。 これらの改善により年間で140万円の削減に繋がった。入荷基板の不良削減:基板グループ株式会社水田製作所11 ASAP