ブックタイトルASAP2018vol_2
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ASAP2018vol_2
特集1 企業インタビュー CORPORATE INTERVIE特INTERVIEW株式会社テクノフレックス―― 達成感がモチベーション向上につながると思います。山本:最初はやらされ感があったと思いますが、実際に活動して達成感を味わうと、自分から積極的に取り組もうという気持ちになってくるものです。オーナーである相談役(創業者)が成果報告会にご参加いただいたことも非常にありがたかった。 社長も参加し、工場の改善活動を評価したうえで、製造部がこれだけやっているのに営業部は出来ているのかと、営業責任者が呼ばれていました(笑)。 私自身も取締役会に参加するのですが、製造部はこれだけやって原価を低減しましたと管理本部から発表されると、役員たちにも製造部の努力が伝わります。これは私にしてもうれしいし、皆さんもうれしい。ボーナスも少し弾もうという意見もでる。やれば成果を還元してあげる。それが大きなモチベーションにつながっていると思います。―― 他工場でも改善活動を始められたのでしょうか。土方:初年度の活動では、それなりの成果が生まれたので、それを新潟工場と熊本工場でも実施することにしました。そして、千葉工場では工数削減だけではなくて、在庫管理にも取り組みながら、生産管理の手法を学ぶことにしました。 それまでの生産現場の動線短縮や作業改善的なところから、負荷管理や在庫適正化といった少し難しいテーマに取り組みました。―― 水平展開をスムーズに進める秘訣はどのあたりに。土方:千葉工場の経験で、変化を受け入れない方や問題点が分かっているので、同じようにコンサルタントの言うことを実行するという方針で行きました。そのため比較的スムーズに導入できたと思います。まず、千葉工場で成功したことを他工場に話しているので、そのやり方を熊本工場と新潟工場で実施したのです。―― 今後のビジョンについてお聞かせください。土方:千葉工場から始まった改善活動は、いまでは定着化して成果を生み出すようになりました。社内では、原価低減50%や不良撲滅委員会、「6S活動」(5S+Safety:安全)なども実施していますが、これらを形骸化させないことが今後の課題です。 原価管理や在庫管理についても改善の余地は多く残っています。それらをタイムリーに出来るようにして、将来的にはグローバルのサプライチェーン構築に結びつけたい。これをTSS(テクノフレックスサプライチェーンシステム)の構想として、次はこれを目指して行こうと考えています。 実現に向けたロジックをコンサルタントと一緒に考えながら、そのために事前にどういう改善が必要かを検討しているところです。 現在は営業から注文を受けて、出荷してお客様のところに届くまでが見えない状態です。その都度「どうなっているか」という確認の電話が飛び交っているような状態なので、非常にアナログ的です。また、在庫有無の確認や見積を頻繁にしなければならない等、いろいろな問題が社内で発生しているのを一気に片付ける構想です。新潟・熊本工場に水平展開今後の活動に向けて5 ASAP