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概要

ASAP2018vol_3

 2018年5月16日、改善活動3年目の中間報告会が開催された。各グループの現場リーダーが参加し、①活動マスタースケジュールの進捗状況②総合効率推移の実績グラフ③農場共通テーマの進捗状況④3年ビジョン達成のための活人業務発表⑤各部署別の発表など多岐に渡る改善活動の取組み状況が報告された。今回は各部署の主な取組みをピックアップして紹介する。病理検査班 病理検査班では検査に関するムダを無くすことを目的とした2つの取組みを紹介する。まず一つ目の取組み「抗体検査手法の習得による検査時間の短縮」では、メーカーの説明書や品質保証部のマニュアルを参照しながら、ジャパンファームの作業にカスタマイズした抗体検査マニュアルの作成に取組んだ。従来は検査技術取得者のみしか検査が出来なかったが、マニュアル導入後は検査手順の固定化が図れ、班員全員が一定のレベルで検査をすることが出来るようになった。これにより個人のシフトを気にせず検査を組めるようになったため、現場への巡回も行きやすくなり、個人への検査負担軽減につながるなどの効果も出ている。またこのマニュアルを新規班員への指導書として使うことで、誰でも一定の動き・指導を習得できるなどのメリットもある。 2つ目の取組み「採材時間および検査時間の削減」では、2015年1月から発生した豚流行性下痢(PED)への対応として、従来はPEDウイルスの存在が疑われる場所であれば出来るだけ採材していたが、農場内でのPEDウイルスがなくなってきたため、人の動きの多い詰め所、事務所に限定して採材することで、これまで2~3ヶ月かかっていた採材期間を1ヶ月程度に短縮出来た。また使用するスワブや試薬品も減ったため(使用スワブ本数54%減)検査コスト削減にもつながっている。また採材作業についても、これまでは全て検査班で行っていたが、ある程度は現場で採材してもらうようにしたため、検査班の採材作業に関わる時間の大幅な削減につながった。(移動時間:約28時間の削減 93%減、採剤時間: 約38 時間の削減 約93%減)家畜診療所 家畜診療所では、「豚治療・ワクチン接種のムダを無くす」ことを目的とした2つの取組みを紹介する。まず一つ目の取組み「作業割り振りの見える化」では、ホワイトボードを利用し、当日作業を「見える化」することで、都度予定表を確認する必要もなくなり、作業効率が向上した。またこれにより朝礼での作業予定の読み上げも必要なくなったため、朝礼時間の短縮にもつながった。2つ目の取組み「飼料添加剤の準備」では、従来は飼料配送に応じて1日20~40袋近くの添加剤の準備を行っており、作業時間に換算すると、(60分×1~2人×20日=1200~2400分/月)の時間を要していたが、薬剤感受性検査等の実施により、使用薬剤の効果を検証し、結果添加の中止を行ったため、中間報告会レポート中間報告会の様子株式会社ジャパンファーム養豚事業本部9 ASAP