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概要

ASAP2018vol_3

企業レポート改善後の作業時間は(15分×1人×15日=225分/月)と大幅に削減することが出来、コスト面では人件費として1時間当たり1,000円で計算すると年間434,400円の削減。また薬品費として抗生剤月平均40袋×2種類を使用していたが、使用中止により1,260,000円/月、年間15,120,000円という大きな削減につながった。種豚課 種豚課では「AIセンター」における「希釈液変更による作業時間の短縮」を目的とした取組みと、「改良班」における「AIと改良の業務の見える化を実施」の取組みを紹介する。 「AIセンター」では現在、人工授精に使用しているモデナ希釈液を市販希釈液へと変更する検討を行っている。変更のメリットとしては、市販希釈液は調合された状態で納品されるため、1人当たりの作業時間が90分/日、46.5時間/月、短縮可能となる。また保存期間も長くなるため、現在隔日で行っている精液採取日を集中させることが可能となり、人員等の効率化が期待できる。また良好精液と同じ組成の溶液なので、希釈ショックの軽減、長期間の運動性が担保でき、効率のよい受精等の効果が期待できる。反面デメリットとしては、経費の増加が挙げられ、モデナ希釈液が168円/?に対し、市販希釈液は1,200円/?となり、ボトル1本あたり約97.4 円のプラスとなるため、79,914本/年(49期実績)で考えると778万/年の経費アップとなる。その他にも輸送コストや、20?の箱で来るため保存庫の増設等の問題はあるが、原価シミュレーションすると、作業効率など全体では向上すると予測されるので今後引き続き導入の検討をしていく。 「改良班」ではAIセンターと改良班の業務を「見える化」し、改善の検討を行った。その結果AIセンターでは調教にあてる時間が多いが、調教不可で返品になると無駄な移動になってしまうことが判明し、その改善案として調教を改良班で行い、AIセンターでの調教時間を減らす取組みを進めた。また格上げ豚を改良班とAI センターで一緒に選ぶことにより、無駄な豚移動時間の削減にもつながるなどの効果もあった。これらAIセンターと改良班の業務を一緒にすることの最大のメリットは、一人残り、一人作業の時間を無くすことでの「安全の確保」にあると考えている。また改善活動の結果、浮いた時間は採糞回数を1日2回に増加、トラブル対応、メンテナンス、改良での調教の時間、水洗等に当てることが出来ている。分娩課 分娩課では「母豚給餌時間の短縮」を目的とした取組みを紹介する。現在、母豚の餌入れで使用しているホッパーでの給餌時間を測定したところ、1つの行程(母豚状態確認~餌箱内確認~餌落とし~餌シートチェック)約15秒×1日(朝・夕)2回×350頭 + 約15秒×1日(朝・昼・夕)3回×180頭 計310分/約5時間の作業時間となっている。現在はまた改善途中だが、最終的には、不断給餌に変更することが目標としており、(餌落とし~餌調整~餌シートチェック)の作業が無くなるので、1行程、約5 秒×2回(ほぼ母豚の確認)×530頭 計88分 約1時間半の作業時間となるため、1日222分 約3.7時間の削減が可能となる。生産管理課生産管理課ではノートPCを用いて、打合せと同時並行して議事録を作成することにより、ノートに記載する・ノートに記載された内容をPCに打ち込み議事録を作成する作業が省かれた。離乳課 離乳課では「導入準備を応援体制で行い作業効率化を図る」取組みを進めている。離乳1班では金曜日昼からAPPワクチン接種を5人で120分ほどかかって行っていたが、2班から1人の応援してもらASAP 10