ブックタイトルASAP2018vol_3
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ASAP2018vol_3
品質問題解決新手法「いきさつ(経緯)分析」PROFILE株式会社テクノ経営総合研究所経営企画室 室長マネジメントコンサルタント相あい澤ざわ 淳じゅん一いち化学品、食品および鉄鋼メーカーにおいて、品質保証・生産管理・工場プロセス等の改善チームリーダーとして、品質安定化・省力化・少人化、生産合理化などを経験し現職に従事。医薬・化学・食品・窯業・鉄鋼メーカー等の徹底した実践指導により、改善効果を経営成果に結びつけるコンサルティングを実践している。ころはどこか。このような問いかけをすることで「問題のタネ」が目前の現実として気づけます。 そして、各職場で見過ごされている「問題のタネ」の対策を考えることを「予防活動」と呼んでいます。潜在的な「問題のタネ」を減らすことが「予防活動」であり、図5左側の上部が「ハインリッヒの法則(1:29:300)を示しています。そして下側にある3000件の部分が見えない「問題のタネ」です。品質問題につながる不安全行動や不安全行為は、なかなか気づく事ができず、見過ごされているものです。また、気づいていても具体的な回避のための対策が打たれず、災害やヒヤリハットにより顕在化する傾向があります。コンサルティングの現場では「問題のタネに気づこう!」という呼びかけをして、第一線の皆さんに「予防活動」に取り組んでいただいております。 品質問題の発生を避ける「予防活動」を推進するには「問題のタネ」や「不具合な現象」をとらえることが大切です。ところが問題を発見すると、それらを検討することなく、あてずっぽうで対策を実施してしまうケースがよくあります。これでは根本的な「予防活動」は出来ません。 大切なことは、「問題のタネ」「不具合な現象」「問題」という3つを明確に区別することです。こうした区分の実践を積み上げることが職場内の問題解析力と解決力の向上につながります。まずはやさしい身近な問題からトレーニングしていきましょう。図4:問題のタネを減らす6 問題のとり上げ方トレーニングASAP 16