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概要

ASAP2018vol_3

特集1 企業インタビュー CORPORATE INTERVIE特INTERVIEW―― まず環境・エネルギー事業部の概要についてお伺いできればと思います黒川:当社は昭和26年「大呉興産株式会社」として船舶塗装と鉄構工事を主要業務としてスタートし、以来グレーチングのトップメーカーとして着実な成長を遂げ、確固たる基盤を築き上げてまいりました。その中にあって、当環境・エネルギー事業部は平成22年の事業部制導入によってつくられた事業部ですが、当事業部が担当するフィンチューブについては、昭和41年に製造・販売を開始。昭和44年にはフィンチューブ及び熱交換器専門工場として広島工場を設立しており、その歴史は50年以上にもおよびます。事業沿革としては、昭和45年に米国ケンチューブ社との技術提携によりフィン溶接機を技術導入し、フィンチューブ事業に本格的に参入。平成4年には、広島工場に続く2番目のフィンチューブ専用工場として安浦工場が操業を開始しました。また近年、国内の主な顧客であるプラントエンジニアリング会社における海外案件の比率が上がってきており、品質確保とコストダウンの両側面から検討し、フィンチューブ事業初の海外拠点として、平成25年台湾に「台灣大呉股 有限公司」を開設いた「A-SKY」をスローガンに新たな成長を目指して環境・エネルギー事業部のボトムアップによる改善活動株式会社ダイクレ株式会社ダイクレ「一品一様」のオーダーメイドでユーザーのニーズにきめ細かく対応株式会社ダイクレ 広島工場 株式会社ダイクレは昭和26年広島県呉市で日本初のグレーチングメーカーとして設立。以来、常に業界を牽引する存在であり続け、現在では国内売上シェア40%を保有するトップメーカーとして、グローバルな展開も推進中である。グレーチングはビル・船舶・プラント類の床板、バリアフリーを実現する道路や橋梁の歩廊用床板、道路側溝のカバー材として使われており、一見すると鋼材を格子状に溶接したシンプルな製品だが、ここには非常に高レベルな技術が導入されている。戦後日本初のグレーチング大量生産設備の開発に成功し、現在のダイクレの礎を築いた創業者・山本茂氏は、第二次世界大戦中に呉市で建造された「戦艦大和」のプロジェクトに海軍技師として参加した技術者であり、当時日本の最先端技術を集結した大和建造プロジェクトで培った技術力は、現在のダイクレの製品にも脈々と継承されている。またダイクレでは近年、企業として更なる成長の軌道を描くため、グレーチングの溶接技術を活かした地球環境にやさしい製品開発への取組みも推進している。今回はエネルギーの有効利用に大きく貢献する「フィンチューブ」の企画開発・製造を担当する「環境・エネルギー事業部」における改善活動についてお話を広島工場 工場長の秋山 洋文氏、管理部長 黒川 一二三氏に伺った。1 ASAP