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概要

ASAP2018vol_3

企業レポート 改善活動は2015年6月にスタートし、途中PED対応・対策を実施しながら、現在3年目の活動を展開中である。養豚事業本部長の徳丸氏によると、この改善活動を導入されたきっかけは、徳丸氏が以前参加されたIE に関するセミナーで学ばれた「手待ち」という概念が印象に残っていて、社員にも学んで欲しいという思いを持っておられたことが要因の一つであり、「日本一の養豚場をつくる」という長期ビジョン実現に向けた今後10年間の展開において、社員一人ひとりの意識変革が最も重要との判断から、改善活動に関するコンサルティングの導入を決定された。活動の成果創出の方向性について、定性成果では①全従業員の意識改革を進め、モチベーションを向上させる②「業務の価値/ムダ判断力」、「ムダ排除の実践力」を強化③「各人の能力アップ」による自主・自律の管理と改善力 改善活動の導入に対する社員の反応は、日々の業務が忙しい中での新しい取組みに、当初若干のとまどいや抵抗はあったものの、改善活動内容の理解・共有が進むにつれて、前向きに取り組む社員が増え、活動を潤滑に進めることが出来るようになってきた。またC改善の活動などで、自分たちが考えた改善活動について発言できる機会が出来、それをグループ内のミーティングなどで日々発表することが習慣化されたことは、社員一人ひとりの考える力を伸ばすことにもつながっており、改善活動の大きな成果と言える。これら各グループが改善活動の中で得た「気づき」は、チームリーダーのミーティング、成果報告会などを通じて全社で共有しており養豚場全体のレベルアップに貢の強化を目標に掲げ、定量目標では「高育成率・高効率なマザーカンパニーへの体質強化」の実現をテーマに、人の生産性向上(総合効率)138%、少人化・活人化9%(17名)を数値目標とし、課長以下現場担当者190名を対象とした活動をスタートすることになった。献していると思われる。 徳丸氏によると、改善活動を進めていく上で苦労したのは、各グループのレベル、足並みを揃えること。特に改善活動のベースとなる、価値作業の分類にはかなりの労を要されたという。例えば、病気の豚の治療は価値作業だと分類する人と、そもそも病気の豚をつくること自体が駄目であって、豚の治療は価値作業ではないという人もいる。このように養豚場に存在する様々な作業について議論を重ね、価値基準をつくるのは大変困難なプロジェクトであったが、現在では養豚場の中に存在する全ての作業について、価値作業とその他の作業の明確な分類が出来ており、その指標に基づいて改善活動が進められている。改善活動の要旨 このような状況下において、ジャパンファームでは、今後10年間に起こる様々な環境変化を予測し、成長への歩みを続けるための長期ビジョンを現在策定中であり、そのゴールイメージは「日本一の養豚場を自分たちで作る」である。ここで言う「日本一の養豚場」とは、生産コスト、バイオセキュリティ、農場レイアウト・仕組みなど、総合的な指標で養豚業界のトップを目指す養豚場の姿をイメージしたものであり、国内競合及び安価な外国産にも負けない競争力と成長力を持った養豚場の実現を目指すものである。①「全従業員の意識改革」を進め、モチベーションを向上させる②「業務の価値/ムダ判断力」「ムダ排除の実践力」を強化③「各人の能力アップ」による自主・自立の管理と改善力の強化「高育成率・高効率なマザーカンパニーへの体質強化」- 人の生産性向上(総合効率)138%- 少人化・活人化 9%(17 名)改善活動の成果創出の方向性定性目標定量目標ASAP 8