ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

ASAP2018vol_4

改善活動関係者取材舞鶴事業所・修理部における課題 舞鶴市は京都府北部の主要都市で、田辺城の城下町から発展した西舞鶴地区と、明治時代に軍港が築かれたことから発展した東舞鶴地区に大きく分かれており、海と山に囲まれた自然豊かな街である。その中にあってJMU舞鶴事業所は敷地面積77万5000㎡、日本海側唯一の大型造船所であり、地域経済においても大きな存在感を放っている。全国で7 つの事業所・工場を展開するJMU だが、船舶の修理、点検などを担当する修理部は横浜、呉、因島、そして舞鶴にあり、それぞれが個別の役割を持ち運営が行われている。主に官公庁の船舶の修理・点検等を担当する舞鶴事業所・修理部には現在約150名の社員が勤務しているが、高操業時は派遣社員、協力会社の社員も含めて約400かつてない高操業時に      底力を発揮するために~個の更なる成長と一体感の醸成による組織力の強化~ジャパン マリンユナイテッド株式会社舞鶴事業所全景 商船・艦船事業を中心に強固な事業基盤を確立 かつては建造量世界一を誇り、お家芸と言われた日本の造船業だが、現在では海外諸国に対して後塵を拝する状況となっている。韓国、中国、日本がしのぎを削り合う中、近年では、特に中国の伸びが著しい。このような状況下2013年1月、マーケティング力に強みを持つユニバーサル造船株式会社と技術力に強みを持つ株式会社アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッドとの統合により誕生したのが「ジャパン マリンユナイテッド株式会社(以下JMU)」である。社名の”ジャパン マリンユナイテッド”には、「日本の造船連合として、世界の造船業のリーディングカンパニーを目指す」という強い想いが込められており、統合により結集・強化された「開発・技術力」、「営業力」、「大型建造設備」等の経営資源を最大限に活用し、業界トップクラスの省エネ・環境対応技術と商品開発力で常に世界をリードする技術革新に取り組むとともに、7つの事業所・工場で、それぞれの特長を活かした付加価値の高い船舶の建造を行っている。また事業分野に関しては、商船・艦船事業を中心に強固な事業基盤を確立するとともに、成長する海洋分野(海洋・エンジニアリング事業)および就航船サービス(ライフサイクル事業)への取り組みを強化し、更なる事業の拡大を図っている。今回の企業レポートでは、舞鶴事業所・修理部における改善活動の取組みを、関係者へのインタビューを基に紹介する。はじめに9 ASAP