ブックタイトルASAP2018vol_4
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ASAP2018vol_4
企業レポート名の大所帯となる。一般的な工場と違い、年間を通じて操業の状況が変化し、必要となる人員の増減が大きい中で、いかに作業を平準化していくかが、現場担当者の大きな悩みの種であり、2015年5月から実施された改善活動導入のきっかけとも言える。また改善活動スタート時は、官公庁船舶の5年に1回の定期点検が2隻重なり、加えて大型船舶の改修工事が臨時で重なったため、高操業時のさらに2倍の「かつてない高操業」の状況となっており、この状況に対応するための組織力向上が大きなテーマとなっていた。 修理部では2011年から2013年にも小集団活動の活性化をテーマとした改善活動に取組んでおり、今回の活動では前回の活動をふまえて、更なるレベルアップを図った。活動事務局のリーダーを担当された修理部 管理グループの毛藤大輔氏によると、前回の活動では、社員が成果の発表を意識し過ぎた感があったので、次に活動を行う際は、活動の評価をあまり気にせず、社員が自分たちのための活動だという意識を持つことが重要と考えておられたとのこと。そのため新たな改善活動の実施にあたっては、修理部の組織力向上という大テーマの実現に向けて、具体的にどのような取組みが必要かという視点から検討を進めることになった。 造船の仕事は労働集約型であるため、一人ひとりの作業者の考え方によって作業の品質や効率が大きく変わってくる。そのため現場の作業レベルを平均化し、品質を担保するためには、現場に考えを伝え、まとめている「職長」が果たす役割が非常に大きいことから、新たな活動では、現場のキーマンである「職長」の人材育成を基本方針として決定し、職長の個の成長から、現場の一体感醸成、組織力向上につなげていくというストーリーを描いて2015年5月から活動をスタートした。改善活動実施の経緯活動目標活動目標(定量)活動目標(定性)活動目標(定量)については、キックオフまでに活動体制も含めて、関係者によるミーティングにて決定する(1)現業管理・監督者のスキルアップ(管理力・主体性・ヒューマンスキル) 管理力だけでなく、自ら先頭に立つ主体性とそれを可能とする コミュニケーション等のヒューマンスキル向上を図る(2)現業部門の改善力向上(気づき力、分析力、実行力) 改善活動を全員参加とする為に、改善の基礎となる気づき力を向上し、 原因分析、対策実践のステップを実践できる基盤を作る(3)部門内・部門間の情報清流化(現状把握力・計画力・調整力) 現業間、工担間、現業/工担間の情報の流れの整理を行い、 ムダのない情報伝達の仕組みを構築する ※ヒューマンスキルとは コミュニケーションやリーダーシップなど円滑な人間関係を築く上で必要な技術や能力ASAP 10