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概要

ASAP2018vol_4

  活動スタート時はどのような印象でしたか?  スタートにあたって、職長として自分のあるべき姿はイメージ出来ていましたが、果たして本当に思い描いている理想像を実現出来るのかなと思っていました。自分が考えていることを現場の人に言って伝わるのか?自分はどちらかというと話し下手で、部下に伝えることは、仕事の技術を教える以上に難しいと思っていました。一つの話を伝えるために、1週間、2週間、長い時は1ヶ月以上も考えたこともあります。  マンツーマンで話すべきこと、全体ミーティングで話すべきこと、話すタイミング、話し方など、コミュニケーションの難しさに直面し、活動に不安を感じていた部分もありました。  活動が進む中、何か変化のきっかけがあったのでしょうか?  ある時、全体のミーティングで少し怒ったことがあって、それが一つのきっかけとなった気がします。今まで言えなかったことが、言えたという感じでしょうか。マンツーマンで話しても全員には伝わらないが、言いにくいことを全員の場で話すことで共通の認識を持つことが出来る。話す内容、相手、タイミング等を自分で考え、最適なコミュニケーション方法で伝えることの重要性がこの時つかめたような気がします。  活動当初、伝えるための技術をコンサルタントから教えていただきました。ホワイトボードを使って説明する方法など、色々試してはみましたが、なかなか相手に伝わりませんでした。ところが何度も自分で試し、失敗し、また試すと、繰り返しているうちに「気づき」を得る事が出来ました。その「気づき」がこれまで課題として考えていたコミュニケーションについて一つの方向性を与えてくれたのだ、と思います。活動参加者へのインタビューAAQQ 2015年5月からスタートした職長を対象とした活動は本年3月に終了したが、この活動内容を踏襲して、本年4月からはスタッフ部門である工事担当のチーム長を対象にした新たなフェーズの活動がスタートしている。宮崎氏は「強い現場をつくるためには現場とスタッフ部門の両輪を回していかなければならない。現場に関しては3年間の活動で職長の成長という目標を実現出来たので、次はスタッフ部門のキーマンであるチーム長の個のレベルアップを図って行きたい」と語っておられ、今後も継続して、修理部全体の組織力をさらに強固なものにする活動の展開を目指している。 また舞鶴事業所全体のビジョンとしては「国内外で激しい競合状況にある造船業界の中で生き残っていくためには、現状よりさらなる事業拡大が必要と考えており、そのためにも舞鶴事業所全体の一人ひとりの個のレベルアップが求められている。」と語っておられ、今後10年間を見据えた活動で、地域経済にもより良い影響を与えられる存在となるべく、確実な成果創出を目指すJMU舞鶴事業所の変革への取組みはさらに続いていく。今後のビジョン 今回の活動に参加された職長7名の内の一人であるの阿波宗臣氏は、3年間続けて活動に参加され、修理部・部長の宮崎氏も人間的にも大きな成長があったと評価されている。阿波氏に3年間の活動の具体的な内容についてお話をお聞きした。ジャパン マリンユナイテッド株式会社13 ASAP