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概要

ASAP2018vol_4

特集4CONSULTANT COLUMN しっかりと現状把握および目的追究を行った後に初めて改善対策の立案へ臨みます。 QCストーリーが「現状の把握」「解析」のステップの後に「対策の立案」があるように、改善対策を考える上では事前の情報収集と情報整理がとても重要なのです。  改善対策の立案では「改善の4 原則」と呼ばれるECRSを通してアイデアを出すのが分かり易く、考えやすいです。E C R S とはE l i m i n a t e( 排除)、Combine(結合と分離)、Rearrange(入替えと代替)、Simplify(簡素化)の英語の頭文字を選択したもので、文字の順番に従ってE⇒C⇒R⇒Sの順に検討します。  仮に改善対象としている作業目的自体が、不明確で弱く重要性が低いものであるならば、すぐさまEliminate(排除)ができるかもしれません。もし問題となっている作業自体を無くすことができれば当然根源から改善できることになるのです。 たとえ排除ができなくても、どこで(Where)、いつ(When)、誰が(Who)の要素に改善余地があるとなれば、Combine(結合と分離)したり、Rearrange(入替えと代替)を検討することもできますし、どのように( H o w )が定まっていないのであれば更にSimplify(簡素化)することを考えます。 「改善の4原則」によって実現が可能な対策案を考えたら、対策実施前最後に「動作経済の4原則」を用いて最善の改善対策に向けたブラッシュアップを行いましょう。 場所を変えてみる、時間を変えてみる、同じ人が他の作業も行ってみるなど要素作業単位での改善の方向性から更に人の動作まで踏み込み検討します。可能な限り、距離を短く、両手同時に使う、動作を減らし、楽で安全な作業になっているかを確認し、細部の改善にまで案を出すのです。??「改善の4原則」と「動作経済の3 4原則」の利用【改善着想~ブラッシュアップ】23 ASAP