ブックタイトルASAP2018vol_4
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ASAP2018vol_4
企業価値を高める改善への扉―― 活動のなかで心がけられたことはありますか八木:いきなり難しいことを求めるのではなく、まず身の回りの問題に気づく目を養うことから始めました。ここが危険と感じたことをメモに残す「気づき活動」を通じて、少しずつ現場の意識が変わってきたと実感しています。仕組みづくりの活動についても、タイ人スタッフに自主的に考えながら進めてもらいました。―― スタッフとしての活動に関する想いはいかがでしょうか現地スタッフ:私は安全に関する全面的なサポートをしています。またサポートするだけでなく、率先垂範するため、毎朝の朝礼では「元気に出勤し、元気に帰ること」の大切さを話すように心がけました。 数ある活動のなかでも危険予知トレーニング(以下、KYT)は、従業員の安全の意識を高めるのに役立っていると思います。毎朝、今日の仕事の予定や内容・準備、危険な場所などを確認するようにしています。指差しや口頭での確認を全員で行うことで意識づけをしています。―― 従業員に向けた啓蒙活動はどのようにされましたか雑賀:日本人とは危険に対する考え方が違うため、その考え方を変えてもらうことが必要です。そのためには安全意識を一人ひとりに浸透させること。上からの指示でやっていた安全管理を、これからは自分たちで考えて動くようにしなければなりません。そこで、活動の当初より、タイ人の管理者と従業員を対象に安全教育を実施しています。現状の「安全管理マニュアル」を見直すためのリスク・アセスメントでは、できるだけ現場を中心に進めてもらいました。八木:現場の意識を変えることには本当に苦労しました。最初は戸惑いもありましたが、KYTを導入したことで安全意識の向上やPPE(保護具)装着比率の向上が見られるようになりました。リスクアセスメントについては、今まで漠然としていた危険を具体的、定量的にとらえることに役立ちました。リスクアセスメントの中身はタイ人のスタッフが自分たちで考えて作ったものです。―― 現場の受け止め方はどうですか現地スタッフ:安全道具を強制的に着用させるのではなく、着用していない人になぜ着用しないのか理由を聞いて、着用を勧めるようにしました。藤井先生の各現場への安全パトロールでは各メンバーも刺激を受けています。その後のコメントも全員の意識を高めるフォローアップになりました。安全性を確保する仕組みづくり指導会風景ASAP 4