ブックタイトルASAP2019vol_3
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ASAP2019vol_3
―まず御社の会社概要についてお伺いできればと思います邉見氏 弊社は、日本フード食材株式会社と日本ピュアフード株式会社が1998 年に合併し、誕生した会社です。現在弊社の生産部門では国内に5つのプラントと3つの工場を有しており、プラントは食肉加工事業、工場は畜産エキス加工事業の生産をそれぞれ担当していますが、本日取材にお越しいただいた青森工場では両事業の生産を行っています。2018年3月期の弊社の売上高は467 億円となっていますが、この内の約90%は食肉加工事業、残り約10%が畜産エキス加工事業となっています。 食肉加工事業では、独自の食肉加工技術と原料特徴顧客からの多様な要望に柔軟に対応し、ニッチ市場での大きな成長を実現を活かした商品開発力をベースに、日本ハムグループの原料供給力と販売力を活用し、量販店、外食店問わずあらゆるチャネルのお客様のニーズにお応えできるのが弊社の最大の強みです。食肉のスライスやミンチなどの一次加工(生鮮加工)、味付け焼肉や鶏だんご、衣付けカツなどの二次加工(未加熱加工)、チャーシューやローストビーフ、そぼろなどの三次加工(加熱加工)など、幅広い商品群をISO22000 の規格に則った品質管理の下で製造しています。 また畜産エキス加工事業では、新鮮な畜産原料と農産物なども活用した抽出エキス、それらを調合したスープ、たれ、ソースなどを製造しています。食肉加工事業と畜産エキス加工事業を持ち合わせていることも弊社の特徴で、食肉とエキスのコラボレーションによる付加価値の高い商品を提案しています。― 近年の大きな成長要因についてお聞かせください邉見氏 弊社ではこの10年ほどの期間で売上高が1.5倍程度になるなど、大きな成長を実現してきました。その要因としては、少子高齢化の進展、女性の社会進出加速などの社会的背景から、弊社のお客様である外食、中食産業の市場規模が急成長していることが大きいのですが、その中で弊社としては生産キャパシティの増加や加工技術の進化により、お客様の多様な要望に応える取組みを推進してきました。特に加工に関しては、外食、中食産業のチェーン化が進む中、人手不足、調理人不足を背景として、弊社独自のノウハウによる「ちょうどいい」「適度な」加工度合いに対して高い評価をいただいており、これが弊社の優位性につながり、会社の成長に寄与してきたと考えています。ま日本ピュアフード株式会社2