ブックタイトルASAP2019vol_4
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ASAP2019vol_4
ていくような流れになっていったのですが、その中で人員を正規で戻すのは難しいという判断から、大部分の従業員を派遣で雇用することになりました。現状では派遣社員が5割、正社員が5割という人員構成になっていて、派遣社員は短い期間で移動する傾向が強いことから、これまでのような属人性の高いものづくりには限界があり、基盤も弱くなっていたため、その強化が必要になっていました。そのころOEM製品のお取引先企業がテクノ経営さんのコンサルティングを受けておられ、色んな改善活動をされているということを聞いていて、生産基盤の弱体化という課題を持つ弊社もそのコンサルティングを導入し、新たな工場の基盤を作れないかと考えていました。新たな事業として展開している車載製品の事業では、車の心臓部に関係するような製品を多く扱っており、昨今の不良品1個を出したら会社がつぶれてしまうような時代背景からも、品質に対するこだわり、感度の高い工場を早急に作ることが必要でした。そのためには何か仕掛けがいるということでそのヒントを求めて、テクノ経営さんのセミナーに当時の事業部長といっしょに参加することにしました。― これまでにもコンサルティング会社の指導を受けられたことはあったのでしょうか?蒲原氏 弊社では以前にも何度かコンサルティング会社を使っての改善活動は行っていました。当初その内容は主に間接部門のスタッフ中心の活動となっていて、課題である製造現場の改善活動には取組めていませんでした。そこで2016年から、5S、いきいき働ける人事制度、安全意識、マインド、モラル、モラールの向上による生産基盤強化を目指した「5UP SAGA」活動を始めました。これは生産管理、品質管理、設備管理、原価管理、教育の5つの管理力を上げるという活動と意味と英語のGo up(向上する)をかけ合わせたものです。また今年度からは「5UP SAGA」活動の一環で不具合品のゼロナイズを目指した「サザンカプロジェクト」という全社活動を立ち上げました。「サザンカ」は吉野ヶ里町の町花でもあり、花言葉には「ひたむきに努力し、困難に打ち克つ」という意味があります。― 生産部門の改善に向けてテクノ経営にはどのような期待を持たれていたのでしょうか?蒲原氏 近年弊社では車載製品の生産に軸足を移した経営を行っており、自動車メーカーの方の佐賀製作所へのご来場も増えています。その中である自動車メーカーの方から、自分達は取引先である弊社を単なる部品供給先ではなく、自社工程の一部という認識で見ているとのお言葉をいただき、非常に感銘を受けました。それと同時に、そういう意味では弊社も、お客様の命を乗せて走る車の製造を行っているという意識を持って仕事に取組む必要があり、製造現場にもその意識を徹底させ、不良品ゼロに向けて、設備が常に淡々と動いていて、止まらない状態にしておかなければなりません。テクノ経営さんには、ものづくり現場での製造の意識向上を図っていただくことを期待し、コンサルティング依頼の検討を進めていました。テクノ経営さんのコンサルティングスタイルについては、既にテクノ経営さんのコンサルティングを導入しているお取引先のお客様から話を聞いていて、現場での改善活動という当時一番弊社の足らない部分に多くの実績があることも知っていました。そこでまず工場診断をしてい20182019201620175UP SAGA2019年 5UP SAGA活動Confidential全社活動名の発表と表彰5UP SAGAサザンカ プロジェクト3