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概要

ASAPplus2020

ーくさび緊結式足場を核に 仮設資材のリーディングカンパニーへと成長佐藤氏 当社は1977年にジャッキベースと呼ばれる足場の一部品だけを製造する仮設資材メーカーとしてスタートしました。その後1988年に現在当社のコア製品であるくさび緊結式足場「シンワキャッチャー」を開発、足場一式を製造・販売できるメーカーとなりました。 「シンワキャッチャー」は多くのお客様からご支持いただき、当社が大きく成長するきっかけとなりました。2003年にはそれまで培ってきた金属加工のノウハウを活用して、物流機器部門を立ち上げました。直近では、物流機器部門は売上全体の15%を占めるなど、第2の柱として収益に貢献しています。 その後2016年には高層・大規模建設現場向けの次世代足場「サイレント・パワー・システム(SPS)」の製造・販売を開始しました。従来の「シンワキャッチャー」が中低層の建築現場向け足場であったのに対し、高層・大規模建築現場向けの足場「SPS」が加わったことで、当社製品がカバーできる建築現場が一気に拡大、信和の足場で対応できない現場は無いとも言えるラインナップを揃えることができました。 そして2018年には東京、名古屋の証券取引所2部に株式上場を果たし、翌年にはそれぞれ1部上場へとステップアップしました。さらに上場以降も歩みを止めることなく、2019年には中国に合弁会社「広東日信創富建築新材料有限公司」を設立しました。これは国内市場の成長が緩やかになる中、今後重要となるグローバル展開を視野に入れたものです。中国では建築現場での事故が社会問題化していることから、当社製品の提供を通じて、中国の建築現場に新しい安全価値を生み出していこうと考えています。中村氏 生産につきましては、国内では土倉工場と工場近隣の多くの協力会社、海外では3社の協力工場にて生産をしております。当社の主要製品は(一社)仮設工業会からの認定を受けた工場でなければ生産を行うことができないため、協力工場も当社のOEM工場として認定を取得して頂いています。 なお、出荷や開発など、製造と関連する機能・部門は本社にありますが、土倉工場とは距離的にも近く、担当者も何かあればすぐに動けるなど、連携しやすい環境となっています。ーコロナ禍~アフターコロナを見据えた工場運営中村氏 コロナ蔓延下の工場運営としては、4月の非常事態宣言以降、6月まではかなり生産量を抑制したため、社員には勤務時間を変えながら変則で勤務してもらい、多い時期には半月ほどの自宅待機も行いました。 現在の業況としては、3月と4月は完全に止まっていた建築現場では、夏ごろからは規制も無くなり動き出し始めていると聞いており、これからは徐々に需要が戻ってくれることを期待しています。 今後の工場運営については、コロナ以前の生産体制には戻らない可能性を含め、生産の工程管理に、より重点をおく必要があると考えています。具体的な取組みとしては、より少ない人員で生産を行うための多能工化を推進しており、既にこの10月から4つの部署にアフターコロナの工場運営を見据えて人材育成の取組みを加速信和株式会社CASE05執行役員製造本部副本部長兼 製造部長中村 芳弘氏常務取締役製造本部長(執行役員)平野 真一氏管理本部経営企画部経営企画課 課長兼 監査等委員会室佐藤 岳史氏13