ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

ASAPplus2020

ニューノーマル時代を企業変革力で生き抜くFeature 01社 名:信和株式会社代表者:代表取締役社長 山田 博資本金:150百万円/設 立:1977年9月1日所在地:岐阜県海津市平田町仏師川30-7よるジョブローテーションを実施しています。この構想は以前から持っていたのですが、コロナ禍に見舞われたことにより、実施スピードを早めることになりました。ー社員の気付きを重視した改善活動の取組み中村氏 導入のお話を頂いた当時、自社である程度の改善活動を行っていたことや、外部のQCサークル活動などへの参加、社内の改善活動に関する発表会など、改善については経営陣からも評価をいただいていました。 そのためテクノ経営さんのコンサルティング導入を経営企画部門から紹介されたとき、私個人としては導入の必要はないと考えていましたが、外部からの視点による自社評価は新たな気づきにつながる可能性もあると思い、まずは「無料工場診断」を受けることにしました。今までの改善活動を考えれば平均点はあるだろうと思っていましたが、診断の結果をいただくと、自分が考えているよりはるかに低い評価をつけられており「そんなはずはない」と納得することができませんでした。 しかし、改めて深く現状を分析してみると、当時の生産部門は社員の気づきを一層活性化していくことをテーマとしていましたが、伸び悩んでいることに気付くことができました。 その後、社長より外部のコンサルタントの力を借りることで、新たな手法や考えを得ることができるのであれば、今より改善活動がもっと活発になるのではないかという意見をいただいたため、期間を限った上でコンサルティングを依頼することにしました。 コンサルティングの内容は、活動スタートから4ヶ月ぐらいは基本に立ち返り、気づきの考え方などを基礎から改めて学ぶことで正しく理解しなおすことができ、いままでの改善で抜けていた部分を見つめ直すことができました。その後は4チームに分け、それぞれが重点項目を決め、改善手法やアプローチの仕方などを自身で体験しながら学ぶことで改善力を養うことができたと感じております。感度が上がった状態で具体的な改善活動に取組むというコンサルタントの段階的な進め方は大変効果的であったものと感謝しています。 1年間の活動の成果としては、改善力が向上したことで改善の幅が広がり挑戦できることが増えることにより、気づきや改善活動が活性化されたと感じております。 その他の副産物としましては、これまで発言が少なかった一般社員の発言が増えるなどの風通しの良い現場環境になったことや、目標に向けて全員が一つのことに取組み達成感を共有できたことによる連帯感が得られたのではないかと感じています。 また、コロナによってコンサルタントとの改善活動は一時中断を余儀なくされましたが、その期間を活動リーダー達が主体となり進めてくれていたため、コンサルタントによる活動が再開した時にはすぐに取組みをスタートさせることが出来ました。 活動リーダー達の主体性が高まったことも大きな収穫と感じております。ーアフターコロナにおける成長戦略平野氏 当社における長期の成長戦略については、昨年まで考えていた構想は成り立たなくなっています。まず、見通しを立てるにも極めて不透明感が強いこと、また、完全に元の状態に戻ると仮定しても、相応の時間がかかると思われるからです。そのような状況における生産部門のあり方としては、業務プロセスの改善を通じて一層の効率化に取組む必要があると考えています。他社の良い事例を信和流にアレンジした「ムダ取り」の教育および実践や、営業の海外展開と連携を図りつつ、目線を国内外に広げたサプライチェーンの再検討なども必要と考えています。 さらに、人材育成も極めて重要なポイントだと考えており、「多能工化」に加え、特にデジタル人材の育成は、今後当社が持続的な成長を実現する上で重要な意味を持つため、この取組みは喫緊の課題であると認識しています。COMPANY DATAくさび緊結式足場「シンワキャッチャー」担当コンサルタント:中日本事業部 手島 静雄14