ブックタイトルASAPplus2020

概要

ASAPplus2020

　「ものづくり白書2020」の冒頭では、米中貿易摩擦に代表される保護主義的な動きの台頭、地政学的リスクの高まり、急激な気候変動や自然災害、非連続な技術革新、そして2020年１月以降の新型コロナウイルス感染症の拡大等により、我が国製造業を取り巻く環境はかつてない規模と速度で急変、かつ極めて厳しい状況となっていて、この環境変化の「不確実性」こそが、我が国製造業にとって最大の課題であると訴求している。　そしてこの「不確実性」の時代に製造業が取るべき戦略として、最も重要と位置づけられているのが、「企業変革力（ダイナミック・ケイパビリティ）」だ。　環境や状況が予測困難なほど激しく変化する今後の世界において、製造業には常に変革することが求められるが、そのためにはあらゆる視点からこれまでの取組みを見直すことが必要であり、新たな時代に相応しいルールの構築は、可及的速やかに成されなければならない。国内外で数多くの製造業の「変革」を支援するテクノ経営総合研究所のコンサルタントが、この不透明な時代に製造業が生き抜くための戦略を3つの視点から提言する。ダイナミック・ケイパビリティが製造業の未来をつくるDynamic Capabilities不確実な時代に対するコンサルタントの視点CONSULTANTVIEWPOINT19