コラム/海外レポート

2016.10.16

工場改革を活性化させる!ものづくりコンサルタントの道具箱(前編)

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執筆者:

沢柳 知治

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この記事は5年以上前に掲載されたものです。掲載当時の内容となりますのでご了承下さい。
はじめに

改善提案が出てこない・・・
小集団活動がマンネリ化している・・・
新しい活動をはじめたくても方法が分からない・・・

現場の意識改革、行動改革をどうすれば良いのか?どうしていくべきなのか?
どんなに環境が変化しても、業種、業界を問わず、多くの企業が同じ悩みを抱えています。

本コラムでは『工場改革を活性化させる!ものづくりコンサルタントの道具箱』と題して、これまでに私が実際に活用し、工場改革を活性化させてきた『知らないと損をする!現場で使えるファシリテーションツール』をご紹介していきます。

ファシリテーションって何?

と思う方もいらっしゃると思いますが、

ファシリテーションとは・・・

会議、ミーティングなどで、メンバーの発言や参加をうながし、話の流れを整理し、チームとしての合意形成をスムーズに行い、チームのモチベーションを高め、組織を活性化、協働を促進させるための手法です。

ファシリテーションなんて、本当にうまくいくの?
今までのやり方で良いんじゃない?
と思うかもしれませんが、

アルバート・アインシュタインは、『同じ事を繰り返し行い、違う結果を期待することは正気の沙汰ではない』という言葉を残しています。

現場の意識を変えたい!と本気で思っている方には、損はさせない内容ですのでこのコラムを読んで頂き、是非皆さんの職場で実際にファシリテーションツールを使ってみて下さい。

現場で使えるファシリテーションツール ~わずか5分で現場、会議が活性化するGood & New~

朝礼、会議で誰も発言せず、気付いたら自分一人が話している・・・
問題なく生産はできているけど、現場をもっと活性化させたい・・・

現場の真の問題を言い合える関係の構築。工場改革の第一歩ですね。
でも、信頼関係の構築が工場改革を進めるうえで、一番難しい課題でもあります。

今回ご紹介するのは、わずか5分で現場、会議が活性化する“Good & New”です。

“Good & New”とは・・・
・アメリカの教育学者であるピーター・クライン氏によって開発された手法です。
・ポジティブ思考を安定化させ、お互いに協力し合う強いチームを作る手法です。
・校内暴力が多発するアメリカの学校で“Good & New”を実施し、
学校を短期間で安全に学習できる環境に変えた手法です。

これだけを読むと、とても難しそうな手法だと感じますよね。
でも、やり方はとても簡単!

“Good & New”のやり方とは・・・

1.24時間以内に起こった良かったこと、新しい発見や気づきを一人1分程度話す。
(話す内容は仕事のことでもプライベートのことでもOKです)
2.話し終わったら、周りの人は拍手をする。
3.1と2を全員が終わるまで行う。

えっ、たったこれだけ?
そうなんです。たったこれだけです。

私も最初は“Good & New”で何が変わるの?と思っていました。
しかし、実際に様々な企業で“Good & New”をやっていった結果、
・今までは言いづらかった困り事や危険箇所、不良の事実も言い合えるようになった
・無口な職人さんも、より分かりやすく若手に指導、教育ができるようになった
・口べたな若手社員も伝える事やプレゼンテーションが上手になった
など、“Good & New”で工場の雰囲気が良くなったり、人材が育つんだと実感しました。

これは、“Good & New”をやることで、
・何事でも前向きに、ポジティブに考える習慣がつく
・話す機会を与えることで、話すネタを探すために気づきの感度が高まる
・話した後に拍手をしたり、拍手をもらうことで、チームとしての一体感が生まれる
からだと思います。

“Good & New”を朝礼や会議のたびに続けて行くことで、
確実に現場やメンバーの雰囲気が良くなり、活性化すること間違いなしです。

ぜひ皆さんも“Good & New”に挑戦してみてください!

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