コラム/海外レポート

2023.04.26

歴史から読み解くタイの特徴【中編】

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執筆者:

本田 和樹

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 簡単ですが、タイの歴史の中で大きな出来事を紹介させていただくと、

 第一次世界大戦(1914年7月~1918年11月)では、1917年4月にアメリカが参戦したことで、連合国側が優位と判断し1917年7月戦争の終わりごろになってタイも参戦。実際の戦地での活躍はごくわずかでしたが、「戦勝国」の座を確保。結果として、列強諸国と肩を並べ、イギリス、フランスと結んだ不平等条約を改正させることに成功しています。

 また、第二次世界大戦(1939年9月~1945年9月)では、1933年2月 国際連盟総会での対日非難決議「満州国問題(建国の無効)」審議の結果、反対は日本のみ、賛成が42カ国で可決されましたが、タイ1国だけ唯一『棄権票』を投じています。
これにより日本側はタイが「親日」的であると認識したものの、戦争開始時には前回と同じくタイは直ちに中立を宣言しているように日本側に肩入れしすぎるのを嫌っています。
 1943年に入り、枢軸国側の劣勢が明らかになるとタイは日本離れを開始。11月の大東亜会議『大東亜共同宣言』にタイは署名せず、タイは最小の被害で独立を守り、1946年12月には国連加盟を実現しました。

~歴史から読み解くタイの特徴 後編に続く~

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