コラム/海外レポート

2022.07.26

「永遠の課題:タイ人と付合う」

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  • タイ

執筆者:

山本 信幸

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タイ人との付合いを始めてから早いもので17年が経過いたしました。その間に様々な経験ができたことは結果として大きな宝物をいただいたと思っております。
当初の5年間はタイと日本を行き来し、6年目からはタイで駐在を続けております。
今回はその中で得た私の独善的な教訓を紹介したいと思います。

1. つかず離れず‼ 2.信じて疑え‼ 3.長い目で見る‼
それでは一つ一つ紹介をしたいと思います。

1. つかず離れず‼
相手にモチベーションを上げて貰おうとして特に自分の気に入った特定の個人やグループに対して、かなりの情熱を傾けて指導をしました。
しかしそれも一部の人には良かったものの、平等性を欠くことになり、多くの方々からも反発があり長続きはせず、方向転換を余儀なくされ広く平等にお付き合いをすることになりました。平等に指導をすることもさながら指導の深さも変えて「つかず離れず‼」で現在へと至っております。

2. 信じて疑え‼
皆さんもやっていることと思いますが、仕事を進めるにあたり予定表等を作ってもらい期限を定めていることと思います。しかし予定表等を作ってもらったからと言ってそのままにしていてはほとんど仕事が進まないことも多いと思います。予定表で決められた期限まで何もしないのではなく、定期的、不定期的に確認を行うとかの対応を行い、任せっぱなしにするのではなく、常に監視することも必要です。
「信じて疑う‼」の行動も大切です。

3. 長い目で見る‼
タイ人が「わかりました」と言っても結果的には出来ないことが多々あります。
自分の伝えたかったことが伝わっていないのではなく伝えた内容を「知らない」のに「わかりました」と言っているのです。「知らない」ことは出来ないのが当たり前のことであり、「知らない」ことを「わかる」まで根気よく教えることが大切であり自分の教え方、伝え方にも問題がないか見直しをすることも必要です。
このような状況を克服するためには多くの時間がかかるので「長い目で見る‼」ことが重要です。
注:「わからない」のに「わかりました」はタイ人の価値観:グレンチャイ(遠慮・気遣い)のなせる業です。
グレンチャイは教える人に対しての遠慮・気遣いです。
皆さん、理解できますでしょうか。
タイで仕事をする際には是非理解してあげてほしいタイ人の価値観と思います。