第一次世界大戦や第二次世界大戦の時の話をすると今とは関係ない昔の話のように聞こえるかもしれませんが、このようにタイは「微笑み外交」によって多くの成功体験を持っており、その姿勢は今でも変わっていません。
去年2022年4月、国連総会にて、ロシアの国連人権理事会の理事国としての資格を停止するよう求める決議案の採決が行われましたがタイは採決を棄権しています。
これ以外にも多くの場面でタイは今でも「微笑み外交」を使っています。
当然すべてのタイ人がそうであるわけはありませんが、経済的にも世界からある程度強国と認められる島国日本と比較すると、大陸に位置する小国タイが生き延びる術としてこのような外交姿勢をとることは当然であって、その政治の影響は教育にも反映されタイ人・タイ社会の特徴を作り上げると私は考えています。
日本で教育を受けて日本文化の中で育つと知らず知らずのうちに日本的な考え方が染みついています。しかし世界にはそれぞれの国の考え方や常識があるわけで、どれが正解とかもありません。必要なのはその地域の歴史を知り、文化を知り、人を知ることで多能性を理解することだと思います。それができれば人間関係を築くうえでも、仕事をするうえでもきっと上手くやっていくことができる事と思います。