数年前からタイと日本を行ったり来たりで業務を行っている。
その中で最近特に感じることは、製造業の課題にどんどん差がなくなってきていることである。弊社がタイで法人を立ち上げた2010年ごろから比べ、ここ数年で大きく変化した。
安い労働力に支えられたタイをはじめとするASEANの労働集約型市場は、転換期を迎えている。少子高齢化や賃金の高騰、自動化・省人化に対する関心もかつてないほどに高まり、汎用品の大量生産から多品種少量生産への対応も日本と同等以上に求められてきている。
タイ製造拠点はASEANのマザー工場としてその地位を確立するところまで成長が必要である。
タイ人管理者と共にその対応にあたる日本人駐在者にかかる重圧は日本国内の管理者以上である。更なるタイ製造業の成長に向けて我々のタイでの経験、日本で培ったノウハウが活かせればとこれまで以上に強く思っている。