コラム/海外レポート

2017.11.01

改善活動は何のために

関連タグ:
  • 間接部門改革
  • 働き方改革

執筆者:

安田 俊道

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この記事は5年以上前に掲載されたものです。掲載当時の内容となりますのでご了承下さい。

どこの会社でも改善活動を実施していないところはありません。では、改善活動は何のために行うのでしょうか。改善活動を行うこと自体が目的になっていませんか。改善の指標は良くなっているのに、経営数値は悪化しているということはないでしょうか。

コンサルティングの現場で、改善活動の推進が自己目的化してしまい、その結果が経営数値に反映されていないという会社を数多く見てきました。これは改善活動だけの話ではありません。日常業務にも、すべての仕事には目的があるはずです。この資料の作成目的は何か、何のための会議なのか、まず目的をしっかりと認識することが必要ではないでしょうか。

「働き方改革」が叫ばれている昨今、限られた時間の中で、今まで以上のアウトプットを出すことが求められます。そのためには、この目的意識を持つことが非常に重要です。目的達成の手段は幾通りも考えられます。その中で最も効率的な手段を選択し実行することが改善の真意です。

何のための改善なのか、目的、業務の目的に関しても見直しが必要です。会社を取り巻く環境が目まぐるしく変わっていく中、現状の延長線ばかりを考えていては、変化に追いつくのが精一杯です。いかにしてその先に行くことができるか、そのためには何をすべきかそれを考える人、時間を生み出すための余力を生み出すのも改善です。

改めて、皆様が行っている改善活動の目的を考えてみて下さい。