アール・ビー・コントロールズ株式会社では、間接スタッフにおける生産性向上を目的とした「間接業務改革」を展開する中、各部門が何から着手すべきかわからず、停滞状況に陥っていました。当時の活動リーダーが活動の活性化に向けて、間接部門改革の成功事例の紹介を目的にネットで検索したところ、常に弊社コンサルタントのコラムが上位でヒットし、その内容が同社の考えと一致したためセミナーに参加されたことが、弊社コンサルティング導入の大きな要因となりました。
【背景と課題】
新たな成長に必要な開発・設計部門 の生産性向上を検討
当社ではリンナイグループの一員として、リンナイのみでなく、トヨタを始めとする色々な企業の改善活動に関する情報が、グループ内外の交流を通じて得られるため、それが強い現場づくりにつながっています。このように現場の生産性についてはかなり以前から意識されており改善も進んでいましたが、手付かずの状態で残されていたのが、開発・設計部門の生産性向上でした。
今後当社がさらなる成長を目指す上では、グループ外の売上を伸ばす必要があり、そのためには、顧客が要望する量産化のスケジュールに素早く対応できるスピードが重要となります。ただその実現に向けて、着実に効果が現れるリードタイム短縮改善の取り組みを、自社だけで強力に推進することは難しいという意識を持っていて、効率良く、確実かつスピーディーに改善を進めて行くためには、専門家の力を借りる必要があると思っていました。
また活動目的は目標をクリアすることではなく、競合社を上回るポテンシャルを身につけることで、まず一般的なレベルを把握し、それ以上を目指すためには何が必要かという情報は、多くの企業を指導しているコンサルティング会社が保有しており、その活用は当社にとって非常に有意義なものになるはずだと考えていました。
【選定と導入】
間接部門改革の成功事例検索が コンサルティング導入につながる
開発・設計部門の生産性向上の検討を進める中、別の取組みとして間接スタッフにおける生産性向上を目的とした、間接業務改革の取組みを全社展開していましたが活動は停滞していました。
そこで当時活動の旗振り役であった担当者が、間接部門改革の成功事例を紹介し、活動の活性化に繋げようと、「間接業務改革」のキーワードで事例を検索すると、いつも上位にテクノ経営のコンサルタントである南野さんのコラムがヒットし、その内容が自分達のやりたいことと一致していたため、活動推進のヒントを求めて南野さんのセミナーに参加することになりました。
セミナー後には提案のあった1日工場診断を受け、その結果については半信半疑だったものの、指導先での実績を紹介してくれて、「約束したことは必ず実現させる」という力強い言葉に共感し、当時の開発部の部門長に相談したところ、同じ問題意識を持っていたため、当初の間接スタッフの生産性向上から開発・設計部門の生産性向上にテーマをシフトしてコンサルティングの導入が決定しました。
2018年3月からスタートした活動は、製品開発プロセス改革を柱として、設計の標準化や技術継承など、開発・設計部門で以前から重要だと考えられていたことを、同時並行で進めて行くことができるという、一石二鳥の提案内容になっており非常に感銘を受けました。またフロントローディング、コンカレントエンジニアリングなど、今回の改善に使われた手法に関して、当時開発・設計部門内では言葉や概要など一定の知識はあったものの、フロントローディングについては精神論のように捉えている部分もあって、実務での活用については疑問を持っていたようですが、活動を通じて学ぶ中で実際は自分達の考えていたものと、全然違っていたことに気付かされたという声もありました。
また今回の活動ではフロントローディングのために検証リストを作成してインプット、アウトプットを明確にしていく活動を行っていますが、他部門が開発のつくったものを活用してやってみたという事例も生まれていて、これまでそれぞれの部門がやりたかったことと紐付けながら活動は全部門に拡大しつつあります。
テクノ経営総合研究所では今後も経営革新セミナー、1日工場診断を通じて、企業変革のきっかけをつくるための活動を推進してまいります。
(公開日:2020年12月24日)
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【工場診断事例】アール・ビー・コントロールズ様
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